はじめに
風邪やインフルエンザといった感染症から私たちの体を守ってくれる免疫は、体温が上昇することでその機能が上がるといわれています。今回はそんな免疫の仕組みから、体温を上げる食べ物のことや生活習慣について学んでいきましょう。
免疫と体温の関係性
免疫とは細菌やウイルスなど異物に対して抵抗する、私たちの体の中にある防衛能力です。異物が侵入しようとした際にはブロックをして、入ってしまったら排除しようと働きます。風邪やインフルエンザなどの感染症から身を守るためには、この免疫の働きが重要になってきます。
実は免疫は、体温が上がるとその機能が高まるといわれています。なぜなら、「リンパ球」というウイルスや腫瘍など体内に入った異物を攻撃する白血球の成分の一種は、体温が高いと活性化するからです。特に小腸にはリンパ球をはじめとした免疫細胞が多く集まっていて、腸が冷えると免疫機能が低下する原因になってしまうため、腸もしっかり温めていきましょう。
体が冷えてしまう原因って?
免疫機能のためにも体温を高く保ちたいところですが、なかなか体が温まらない方もいるでしょう。体が温まりにくい原因として主に次の4つが挙げられます。原因を知って対策につなげましょう。
筋肉不足
特に女性は筋肉の不足が挙げられます。筋肉量が少ないと熱を作り出す力が少ないため、体温が低くなってしまいます。
運動不足
体の温かさは、熱をのせた血液が全身を巡ることにより保っています。運動によって筋肉が十分に収縮しないと、血液の巡りが悪くなり、体温が低下してしまいます。
自律神経の乱れ
自律神経の乱れも、体温低下に大きく関係しています。自律神経は私たちが意識せずとも体温調節を担う機能のため、自律神経のバランスが崩れると血流も乱れ、手足まで血液が行きわたらずに体が冷えてしまいます。
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胃腸冷え
腸は体内の熱を作る役割を担っているため、胃腸が冷えていると体温も上がりにくくなります。手足は温かいのにお腹は冷えている「胃腸冷え」タイプの人もいます。体が冷えているという自覚症状がなくても、下腹部を触ってひんやりする場合は「胃腸冷え」かもしれません。
胃腸冷えの原因は?
主な原因は次のものが挙げられます。
・運動不足による血行不良
・食生活の乱れ
・ストレスを強く感じる
・冷たい飲食物をたくさん摂る
体全体の冷えと同様、運動不足が原因の一つに。さらに冷たい飲食物や薄着などによって、お腹を内外から冷やすことも、血液の流れを悪くして、胃腸を冷やす原因になります。また、偏食などの食事の影響によって胃腸の動きが鈍くなったり、ストレスによって腸の動きが低下することで、腸での熱を作る量が減少します。
腸の動きが鈍くなると胃腸が冷えるだけではなく、体全体の体温も上がりにくくなるため、その冷えに気づいてしっかり対策しましょう。
冷え対策をして免疫を上げよう!
それではどんな冷え対策が効果的でしょうか。
適度な運動
まずは1日に10分程度の軽い運動を。ウォーキングや筋トレなど、習慣化できる運動を見つけましょう。冷え性の人は特に下半身の運動がおすすめです。下半身には多くの筋肉があり、その筋肉を鍛えることで血液循環が促され、体温がUPします。激しい運動ではなくても、家の中で行えるストレッチなどでも血流が良くなります。
湯船につかる
体温を上げるためには湯船につかりましょう。長時間半身浴するというよりは、40度くらいのリラックスできる温度のお湯に10分程度がおすすめです。
自律神経を整える
自律神経の乱れは生活の乱れが原因といえます。朝起きて夜眠り、運動や食事などの時間をしっかり設けて、生活環境を整えましょう。またストレスを溜めないようにすることも大事です。
腸の働きを促す
「胃腸冷え」対策の一つとして、腸の働きを活発にさせ、腸内環境を整えるといいでしょう。特に朝は大腸が内容物を排出するための「ぜん動運動」が最も大きく起きやすい時間帯です。朝食に温かいスープを摂って、その動きを促しましょう。腸内環境を整えるためには、発酵食品である味噌に、食物繊維の多い根菜を入れた味噌汁がおすすめです。また腹巻きなどで外側からお腹を冷やさない工夫も取り入れてみましょう。
体を温めてくれる食べ物・飲み物
体が温まる食事も重要です。体を温めてくれる食べ物・飲み物と、冷やしやすい食べ物・飲み物を知って、効果的に取り入れていきましょう。土の中にできる野菜などは体を温める作用があるといわれています。主に根菜類やしょうがなどです。特にしょうがは有名ですね。温かいジンジャーティーなどをマイボトルに入れて持ち歩いてみてはいかがでしょう。また、寒い季節・地域で育った食材や冬が旬の食材は、体を温める性質があるといわれています。発酵食品である味噌汁に、根菜を入れた温かいスープなどもおすすめです。
冷やしやすい食べ物・飲み物
熱い地域で育った食材や夏が旬の食材は体を冷やしやすいそう。主にきゅうり、なす、ゴーヤなどの夏野菜です。またコーヒーやお茶はホットでも体を冷やすといわれています。冷たい飲み物も飲み過ぎないように注意しましょう。
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おわりに
運動不足や食生活の乱れなど、生活習慣に大きく影響を受ける体の冷え。これからの季節、寒くなって冷えを強く感じる前に対策しておきたいですね。

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